そっか、やっぱりそうだよね。 大谷田さんだけじゃなくて、私にも一緒にいたいって言ってくれたことがすごく嬉しい。 自分の中にあった塊みたいものが消えた気がした。 今なら言える。 「引っ越し、しよっか」 私はずっとそれ以外考えていなかった。 葛藤はしたけれど、揺らぐことはなかった。 再婚はする、でも引っ越しはしない。 それが一番だったのかもしれないけれど、仕方ないよね。 「鏡華…でも、深影くんは…どうするの?」 あ、そっか、お母さんは私と深影が付き合ってること知ってるんだ。