深影の手を引いて、畳の上に腰を下ろす。 ポツリと漏れた、深影の呟き。 「強いな、鏡華は」 「強い?」 「簡単にできることやないやろ、そういうの」 そうなのかな。 自分じゃよくわからない。 そうしたいから、そうしてる。 強いって深影は言うけれど、弱い部分だってたくさんあるよ。 これから乗り越えていかなきゃいけないことだってある。 まあ、それも深影が隣にいてくれるって思ったら全然大丈夫な予感しかしないけれどね。