あの日失くした星空に、君を映して。



*

その日、私は迷った結果深影に会いにいくことにした。


モヤモヤしたまま明日から深影のいない学校に行くことになるよりも、今日会いたいって気持ちの方が勝ったから。


お母さんは相変わらず帰りが遅くて、さっき今日も遅くなるってメールがあった。


夜遅くに帰ってきて朝は私と同じ時間帯に起きるから体調が心配なのだけれど、見る限りは平気そうだ。


というか、むしろ調子がよさそうに見える。


ガランと寂しい空気の漂う自分の家に荷物を置いて深影の家の玄関を叩く。


反応はなし。


いないのかな…?


って、いなかったらダメじゃんか。


おじいちゃんは出かけていてもおかしくないとして、深影は謹慎になったんでしょ?


家にいないのはマズいんじゃ…


気になって深影の部屋の窓も叩いてみたけれど、反応なし。


他に深影がいそうな所…


「…もしかして」


思いつく場所は1つだけ。