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ズキン、ズキン
周期的に波が押し寄せるように、頭に響く低音。
意識してしまえばそれがひどい頭痛であるとすぐにわかった。
視界が真っ暗であることに不安を覚えてパチッと目を開けると、いつも通り、左目だけが目の前の景色を映した。
白い天井、薄い緑色のレースのカーテン。
私があまり好きじゃない薬品の匂い。
ここ……保健室…?
右肘に力を入れて起き上がろうとしたのだけれど、うまくいなくて起き上がれない。
「いっ…!」
ズキッとまた一段と激しくなった頭痛にうめき声がもれる。
すぐにバタバタと足音がしてカーテンが開かれた。



