あの日失くした星空に、君を映して。



「…………ん…」


眩しさとだるさに目が覚めた。


「いっ…!」


途端に体中を流れる電流みたいな痛み。


それと…頭が割れるように痛い。


ズキズキと痛む頭を両手で抱え込むと少し楽になった。


あれ…………?


私はさっき眩しいって感じて目を覚ましたはずなのに。


光が弱い……?


膜がかかったように上手く光を通さない目を擦ろうと手をやる。


「なに…………これ」


左目にはしっかりと左手が当たる。


それなのに


右手に当たったのは分厚いガーゼ。


ペタペタとそのまわりを探ると、固定されているのかテープが貼られていた。


ジッと意識を集中させてみると、右目の辺り全体が少し熱を持っていて、両はしから引っ張られるような…


これはテープのせいか。