「ん………」 あ……どうしよう、起きちゃった…? サッと手を引っ込めたタイミングで深影の目が薄らと開く。 「きょう…か…?」 「ごめんね、起こしちゃった?」 「なんで…おるん…?」 もしかして…怒ってる? 来るなって言われてたのに来ちゃったんだもんね。 そんなことすっかり忘れてた。 「鏡華…泣いた?」 「え………?」 「目、赤い。涙の跡残ってる」