あの日失くした星空に、君を映して。



静かだった。


音がなくなってしまったかのような静けさ。


真っ暗な世界で自分の鼓動の音だけがやけに大きく耳元で響く。


「きょ………………きょう……………か…」


ドクン、ドクンと大きな心臓の音の、ずっとずっと外側から誰かが私を呼んでいる。


誰だろう………


返事をしたいのに、声がのどに張り付いて出てこない。


ドクン、ドクンという音が大きくなって、声が聞こえなくなった。