あの日失くした星空に、君を映して。



「工藤くん?」


「………」


「ね、ねえ…」


こわい。


なんで返事してくれないの?


私やっぱり何かしちゃったのかな。


ズリ、と後ずさろうとした瞬間


「っ…やっ」


勢いよく振り返った工藤くんの手が私の手首を捕らえた。


ぞわりと背筋に鳥肌が立つ。


全然、違う。


深影に触れられたら平気なのに、むしろもっと触れられたくなるし、触れたくなるのに。


工藤くんは…嫌だ、怖い。