「ねえ!!ちょっと、やばくない?血出てるよ!」 「うるさいわね!私達がやったわけじゃ…」 「あ、あたし…先生呼んでくる!!」 意識がどこかに引っ張られて、深い場所に落ちていく寸前にそんな声が聞こえた。 「戸塚さん!!戸塚さ………」 一番近くで聞こえてくる、最近ずっと隣にあった 佐山さんの声。 久しぶりに呼ばれた名前に、どこか安心してしまった私は そのまま意識を手放した。