あの日失くした星空に、君を映して。



「ねえ!!ちょっと、やばくない?血出てるよ!」


「うるさいわね!私達がやったわけじゃ…」


「あ、あたし…先生呼んでくる!!」


意識がどこかに引っ張られて、深い場所に落ちていく寸前にそんな声が聞こえた。


「戸塚さん!!戸塚さ………」


一番近くで聞こえてくる、最近ずっと隣にあった


佐山さんの声。


久しぶりに呼ばれた名前に、どこか安心してしまった私は


そのまま意識を手放した。