あの日失くした星空に、君を映して。



驚いて目を見開いた深影が間近で目元を和らげる。


やっぱり、目は閉じたくない。


ただ唇同士を触れ合わせたまま見つめあっていると


「っ…」


後頭部に回った深影の手に力が入った。


深くなるキスに戸惑ってされるがまま。


悔しいって思うけれど、深影に勝てる日なんてきっと来ないんじゃないかとも思った。


こんなにドキドキして、心臓が暴れて。


落ち着けない、落ち着かない。


でも…触れ合った深影の胸も私と同じくらいにドキドキしていて、少し安心した。