あの日失くした星空に、君を映して。



眩しさから逃れるためにシーツにボフッとうつ伏せる。


何だろうね、これ。


晴れた日の高台の匂いに似てる。


お日様の匂い。


「みか…」


「ん?」


「いー匂いがする」


「はっ?」


呂律がうまく回らない。


「ちょ、おまっ…嗅ぐな!」


「なんで?」


「恥ずかしいわ!」


脇の下から抱えられてグデッと起き上がる。