あの日失くした星空に、君を映して。



「あったかーい…」


冷えた体にお湯がしみてジンジンと痛む。


けれど、全身が温もる頃にはそんな痛みはすっかり消えてしまった。


ふわりと湯船に浮かぶ髪の毛。


だいぶ伸びたなあ…


胸の辺りで長さをキープしていたつもりが今じゃお腹の上らへんまで伸びてる。


義眼になった頃から髪なんて気にする余裕もなかったしね。


風香みたいにツインテールができそう。


ふぁ、とアクビが漏れた。


体が温まると眠くなるって言ったら、また笑われちゃうだろうな。


もう1度漏れそうになったアクビを飲み込んでお風呂から上がった。