「どうしたん?」


突然のことに首を傾げる風香に小声で呟く。


「あ、あのね…」


「んー?」


「その…うーん…」


「はやく言ってよ」


そんなこと言われたって!


なんて言えばいいのかな。


好きって言ったし、深影も言ってくれた。


キスも…したけれど付き合うとかそんなこと一言も言ってないし。


あれ…今の私と深影ってどんな関係?


「鏡華ー?」


「い、言ったの!」


いや、さすがにこれじゃわかんないよね。


訂正しようとしたのに風香が目を輝かせてにじり寄ってくるものだからタイミングを逃した。


「本当に!?嘘やん、まだ1ヶ月経ってない!」


「本当…です」


「うわー!どっちから言ったん?なあ、なあ」


興味津々な風香の質問攻め。


一通りの経緯を説明すると風香は目を潤ませた。