あの日失くした星空に、君を映して。



*

翌日から、私の日々は一変した。


まず、佐山さんが私に近付かなくなったこと。


目が合えば逸らし、近くを通ればわかり易いほどに避ける。


別に、それ自体に思うことは何もなかった。


けれど…


「また…か」


陰湿にも思える、靴箱のロッカーへのイタズラ。


佐山さんとの関わりがなくなってから、放課後すぐに学校を出る生活に戻ったのに


いったいいつの間にこんなものを入れるのだろうか。


まあ…終礼が終わると同時に走って教室を出て行く佐山さんを含むあの4人を確認してはいるのだけれど。


靴への嫌がらせはまだない。


大量に詰め込まれたメモ用紙と、昨日からゴミが入れられている。


些細なこと。


でも確実に度を増してきている。


嫌な予感が止まらなかった。