あの日失くした星空に、君を映して。



作業を終えて、2人で玄関に向かう。


お互いのロッカーを開けた所で


私の手が、止まった。


「あれ?戸塚さんどうしたの?」


「あ、いや…何でもない」


何…これ…


靴箱のロッカーの中に、大量のメモ用紙。


その中の1つに

『シネ』

と書かれているのが見えた。


「ちょっと…忘れものしちゃって…取りに行ってくるね」


「えっ?あ、待って戸塚さん…あたしも」


声に動揺が現れてしまうくらいの衝撃。


苦し紛れにそう言って、引き返そうとした瞬間


「あっ、瞳ー!遅いよー」


玄関の外から、あの3人組が出てきた。