あの日失くした星空に、君を映して。



「先に謝らせて」


スッと向けられた視線が交わる。


痛々しい頬が目に入って、思わず顔を背けそうになったけれど、ダメだ。


向き合ってくれてるのに、私が避けたんじゃ意味がない。


「ごめん」


なんだろう、この違和感。


私は深影に謝られたかったわけじゃない。


ただ、前みたいに話したくて


4人がバラバラなのが嫌だっただけ。


ごめんって言われて、胸がツキンと細い針で刺されたように痛む。


「鏡華の声、ずっと聞きたかった」


目を細めて微笑まれて、今度はまた違った音を立てる胸。


…やっぱり、好きだなあ。


私もずっと深影の声を聞きたかった。


ずっと話したかった。