「幼馴染みかなんかか?」 「うん、幼馴染み。家族ぐるみで仲良かったんよ」 「ふーん…」 机の上の伏せられた写真立てを見せる。 小さな亜倖と遊馬の写真。 「幼稚園のときから一緒でな、ウチのが強かったんやで」 言ってから、気が付いた。 このままじゃ、話の展開が…ッ! 亜倖の思った通り、亮は話し出した。