『では、失礼します』


そう言って私は保健室へ向かう。



「待ってよ〜!!!」



が、この一言で立ち止まる私。



「君、名前教えて〜!!」


無言で振り向くと、カラフルな先輩はニコニコしながら私を見ていた。



「名前なんていうの〜??」



『星名夢香です』



聞こえるか聞こえないか位の小さい声で言った。