それから私は、中学を卒業とともに一人暮らしを始めた。 あの人たちが用意した大きなマンションの最上階で。 一人暮らしをするには大きすぎる部屋。 この部屋に帰ってくるたび、孤独を実感させられる。 お金には全く苦労しない。 毎月、普通じゃ使い切れないほどの大金をあの人たちが送ってくれる。 だから私はそのお金を最低限しか使わず、貯金をすることにした。 大きい部屋に、大きいお金。 別に私はそんなのが欲しいんじゃないのに。