「夢香…すまないな、、」
お父様の口から出た謝罪の言葉。
まだおこったことに頭が付いて行かず私は返事が出来なかった。
「私はな、夢香をここに残したかった。けどな、美恵子が…お母さんが反対したんだ。夢香は何も悪くない。むしろ悪いのはお父さん達の方だとは重々わかっている。もちろんこれから生活していく上でかかるお金や住むところはちゃんと私らが手配する。不自由のない生活を送れるようにする。だから許してくれ、ほんとにすまない」
そう言ったお父様の顔は本当に辛そうな顔をしていた。
けど、それでも被害者は私だ。
お金や住むところがあっても私に家族はいないの?
私のお父さんは?お母さんは?誰?
私は一体
─────────ダレナノ

