「あら、星名ちゃんじゃない!!」



ふと声がして顔を上げてみると、利根ちゃんがニコニコ私に手を振っていた。


ナイスタイミング。



『今利根ちゃんのとこ行くところだったの』


「そうなの?おいでおいで、良いもの持ってきてるから♪」



どーせ利根ちゃんの事だから、お菓子とかだろう…。

かなりおばさんだけどお茶目でやることが若い。

こないだなんて、3年生の学年主任の先生に怒鳴ってた。

若いっていうか、怖い…のか。