そして次の日。
私は朝、桐谷さんにメールした。
『今日、行ってもいいですか?』と。
わりとすぐ返事がきて、7時に迎えに行くとの事。
レンタルしてきたDVDを見たり、宿題をしたりしてるうちに、約束の時間が近くなっていた。
簡単に身支度を済ませて、7時5分前になった時にチャイムが鳴った。
玄関のドアを開けると、立っていたのは桐谷さんで、私を見て微笑んだ後「行こうか」と言った。
いつも通り、車で揺られ。
天野さんが収容される場所に着いて。
いつもと同じ面会室に通されて、それからすぐに透明の壁の向こう側に天野さんが来た。
何故かしきりに首を掻いてる。
「首、どうかしたんですか?」
「汗疹だよ」
「大変そう、ですね……」