「じゃあ桐谷さん。ありがとうございました……」



なんとなく、これ以上は聞きたくなくて。


車から出ようとした。



桐谷さんはそれを阻止するように、私の腕を掴んだ。





「彩菜ちゃん、あいつはね」



やめて。

聞きたくない。






「女1人と、男3人を殺したんだよ」