冷たい言い方。 ドキリ。 心臓が跳ねた。 緊張感が車内を漂って、私は視線を桐谷さんから逸らした。 「キミはあいつと話せて嬉しいみたいだけど、天野透真はとんだ凶悪犯だよ」 うん、知ってる。 だから死刑囚なんでしょ? 「彩菜ちゃん、あいつはね……」 車が停まった。 もう、私の家に着いたみたい。