「っ……!!!」


驚いて言葉を失った。

笑った……。



この人って笑うんだ。


犯罪者だけど、
その笑顔はとても可愛らしかった。





「笑った方がいいですね……」


ポソッと小さく漏れた言葉だったが、彼にはしっかり聞えたようで。




「……別に。笑ってねぇよ」


恥ずかしそうにしながら、顔を背けられた。

照れてるのかな?




「あの、お名前聞いていいですか?」


「……天野透真(あまのとうま)」



天野さんっていうんだ……。




「私は……川瀬彩菜です」