頭の中でモヤモヤといろんな事を考えながらスーパーでの買い物を終えた。 「お、重い……」 荷物は思った以上に重く、両手に持った荷物がずっしりときた。 ヨロヨロしながら歩いてると……。 「彩菜ちゃん」 横から声がした。 声のした方を見ると、桐谷さんが車の窓から顔を覗かせていた。 「たまたま、ヨロヨロしながら歩く彩菜ちゃんが見えたから。家まで、乗せて行ってあげるよ?」 「い、いえ……」 「遠慮しないで。荷物、重いでしょ?」 結局、お言葉に甘えて車に乗せてもらった。