次の日。 カーテンから差し込む眩しい朝日で目が覚めた。 「おはよー」 「あ、おはよう。彩菜」 リビングに行くといつものようにお兄ちゃんは新聞を読んでいた。 「今日は多分、早く帰れると思うから」 「うん。わかった」 お兄ちゃんは嬉しそうだけど、私は内心複雑だった。 じゃあ今日は会いに行けないって事だ。 まぁ、昨日会ったばかりだから……いいか。 朝ご飯を食べ終えて、カバンを持って玄関へと走った。 「気をつけてね」 「はーい。行ってきまーす」 大きく手を振って、玄関扉を開けて外に出た。