「あ、あの……」
何か言おうにも、口から言葉が出てこない。
その時、お兄ちゃんが右手を振り上げた。
「っ……」
叩かれるっ!!
咄嗟に目を閉じて身構えた。
しかしいつまで経っても衝撃はこない。
その代わりに、頭にポンッと手が置かれた。
「……?」
何事かと、目を開いた。
お兄ちゃんは優しい笑みを浮かべていた。
「よかった……」
「……」
「風呂、入ってくるよ……」
お兄ちゃんはお風呂場の方へ行ってしまった。
それと入れ替わりに雅くんが来た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…