1、2分くらい考え込んで、お兄ちゃんは少し困ったように笑って……。 「仕方ないな。どうしても見たいなら、可愛い妹のためだ。ここは一肌脱ごう」 「本当!!」 私はやや興奮して、再びお兄ちゃんに抱きついた。 「見学、させてあげるよ。でも危ないから、俺が同伴するからね」 「うん。ありがとう、お兄ちゃん」 私がそう言うとお兄ちゃんは笑顔で頭を撫でてくれた。 優しい笑顔。 この笑顔ね、本当に大好き。 両親は私が幼い頃に亡くなった。 死因は不慮の事故らしい。