「どうして……うちに」


「死刑囚がどこにいるか、知りたいんでしょ?だから俺が教えてあげようと思って、わざわざ来たってわけ」



そうじゃなくて、私が聞きたいのは……。





「何で、知ってるんですか?ここを」


「あぁ。夏輝とは仲良いからね」


「そう、ですか」


「さ、行こうか。キミの疑問の答えを教えてあげる」


「わかりました。少し、待っててください」



家の中に戻って、私は台所で作業してる雅くんにオズオズと切り出した。





「雅くん、今から友達と出かけてくるね……」


「……こんな時間から?」


「うん……」