3号室の前に立って、そこには確かに「吉倉」という少し古くなった表札。 住んでる……。 ここに、天野さんの大切な人が。 ドキドキしながら、呼び鈴を押した。 少しして、 ―ガチャ 「はい?」 ドアが開いて、中から出てきたのは……。 「どちら様、ですか……?」 とても綺麗な、女の人。