死刑囚と少女~禁断の愛~





「えっと、誰にも言えないような事してるってわけじゃ、ないよね……?」


明らかに戸惑いが混じった声。



確かに悪い事をしてるわけではない。


でも本来、死刑囚との面会は禁じられてる事。




私のしてる事って、悪い事なのかな……。



「友達と、会っただけ。今日、夏祭りがあったから」



嘘をついた。
お祭りなんて行ってない。
友達と会った、というのはあながち間違いじゃないかもしれないけど。



「そっか……夏祭りに行ってただけか。そっか、そっか……」


私の返答に、少しぎこちなさを感じるが、一応納得してくれたみたいだ。