「花火……天野さんと、一緒に見れたらなって、思って……」 恥ずかしさで、語尾は若干小声になった。 そんな私に、 「馬鹿……お前、本当に馬鹿だな」 と、毒を吐きつつも彼は笑った。 今、こうしてるこの時間が、こんな穏やかな時間が、ずっと続けばいいのに。 なんて馬鹿な事を思ってしまった。