そんなある日

私はお兄ちゃんと外で遊んでたんだ。

病気なのにね。

遊んでると、雨がふってきて

私達は一緒に帰ってた

信号が変わりかけていて

もう進みだしたトラック

私は走ったんだ。

じゃ、転けちゃってね、

引かれちゃうと思ってたのに。

目をあけると私の前で、

頭から血を流して倒れていた。

「お兄ちゃん?」

私のお兄ちゃん。朔。ーさくー

「朔、お兄ちゃん?」

「何してるの?」

「雨も降ってるし、こんな所で寝ちゃったら風邪引いちゃうよ?」

「帰って私のピアノ聴くんじゃないの?」

「明日は木登りして遊ぼうって約束したよね?」

お兄ちゃんは即死だった。

大好きだった朔お兄ちゃんが死んじゃった

私のせいで。


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