シークレット*ラブ

慶吾の悲しみを感じることが一番つらかった私は


「慶吾…ここでお別れにしよ?」


車にのってしまえばまた別れがつらくなる……


「…そうやな?」


私の気持ちをちゃんと察してくれた慶吾は頷く。


「出逢えてよかった。

慶吾に会えてなかったら…

きっと私は今も前向きに生きられてない。

自分の事も好きになれてない…


慶吾のおかげやよ…。


いつまでも家族想いの優しいままでいてね?


いつまでも幸せでいてね?


ずっと慶吾の事は
忘れへんから……」




クルッと慶吾に背を向けて歩きだす。