シークレット*ラブ

「…慶吾~」


こぼれおちる涙を今度は自分で拭って



「…癒やされてたのは私の方やよ。


いっつも慶吾に元気もらってた。

いっつも愚痴きいてくれて励ましてくれて、
いっつも心配してくれて……
いっつも優しくてあったかくて


そんな慶吾が大好きやったよ…


こんな私の事、

好きになってくれて…


ほんまにありがとう。」


必死にこらえながらも溢れてくる涙。

それでも
好きだといってくれた笑顔で必死で伝えた。



そんな私を慶吾はきつく抱きしめた。


顔は見えないけど…

慶吾の震える肩や背中から溢れてくる悲しい想いを感じた。