シークレット*ラブ

「舞が弱い部分見せれるなんて……

慶吾さんてほんまに優しくていい人なんやと思う。

好きになってしまうのもわかるよ…

でも……」


続きの言葉を言いにくそうにみなみも詰まる。


そんな心配そうなみなみの顔を見て、聞かなくても続きの言葉はわかった。


信号が赤に変わり
ママチャリを押す手を止めてみなみをそっと見つめた。


「……わかってる。

好きになっても
どうしようもない事も、ちゃんとわかってるよ。


ダメな事してるってわかってる。


でもね………

それでも慶吾にそばにいてほしいって思うねん。

それでも慶吾のことがやっぱり…好きやねん」


「……舞」