シークレット*ラブ

どれくらい時間がたったのか?


多分数分のはず…


だけど…

私にはその数分の短い時間が、二年もの長い年月抱えていた心の痛みを和らげてくれたように感じていた。



「…あはっ。
慶吾の服…びしょびしょ…」


泣きはらした顔を
少し慶吾の胸から離して照れくさそうにそう言うと


「あーーー
ほんまや。どんだけ泣くんやぁ~」


笑って私の頭に手をのせて


「舞は頑張りすぎやねん。
もうちょっと肩の力抜かないと、潰れてしまうんやで」


まるで小さな子供を諭すような感じでそう言う慶吾に


私も素直な子供のように従順な顔で

「…はい」

と返事を返した。