シークレット*ラブ

酸欠状態になったような私の乱れた呼吸。

そして
一瞬にして涙腺も緩んでしまう。


「やだ…っ。ごめん…。

も~う、慶吾がそんな優しい言葉言うてくれるから…

私…感動屋やから
ウルウルしちゃうやんかぁ~」


ほんの少し零れ落ちた涙を必死で拭いながら冗談ぽく笑って答えた私。


…でも慶吾は


車を止めて
私の腕を引き寄せてそっと抱き寄せた。


え…?


慶吾の胸にフワリと包まれている。


「そんなに無理せんでええって。

泣きたい時は泣いたらええねん。
甘えたい時は甘えたらええんやで。」


「……慶吾」