シークレット*ラブ

「…もう少しで着いてまうな…」


「う…ん」


慶吾の言葉に

私はほんの少し寂しそうな声のトーンになってしまったのかもしれない…。


そんな私の手の上からそっと慶吾の手が包んでくれた。


ドキン…

ドキン…

ドキン…


重ねられた手が熱を帯びて汗ばんでくるのがわかる。


「舞…

これからは、1人きりで悩まんと俺で良かったら愚痴くらいなんぼでも聞くで。
話すだけでも気持ち楽なるやろから…」


包んでくれた手からも優しさがジワジワ沁みわたってきて

ドキドキするというのを通り越して、私の心の中はもういっぱいいっぱいで…


息の仕方がわからなくなるくらい苦しくなってしまう