シークレット*ラブ

「今日初めて話すあなたのことよりも、私は優斗を信じる。そんなこと当たり前でしょ?」


私もいつのまにか、かなり興奮した口調になっていたかもしれない。


「…そうですか?
信じるか信じないかは奥さんの勝手ですもんね?」


「話はそれだけ?」

私はいい加減電話を切ろうとした。


そんな私の言葉などお構いなしに彼女はまだ続けた。


「奥さんは優斗を愛してますか?
心の底から優斗に愛情をそそいでますか?」


「……」


何でこの女にそんな事言われなきゃならないの?

答えなきゃならないの?


腹立たしさが増してきて何も答えずにいた私に

彼女はもっと追い討ちをかける言葉を浴びせてきた。