シークレット*ラブ

―2年前


あの日の朝

私は忘れていった優斗の携帯に頻繁にかかってくる呼び出し音に、ほうっておこうかと思いながらも気になり対応していた。


「今日は携帯を忘れて出かけておりますので…
現場事務所へ直接連絡してもらえますか?」


何度目かの対応のあと、忘れたことに気づいた優斗からの電話が入った。


数件かかってきた相手先のことを伝えたのだけど


「キリないから電源切っといて」


そう言って切れた電話通りに私は電源を切ろうとした。


まさにその瞬間

また着信がなる!


「はい…」

と、電話に出た私。

かけてきた相手の反応がなく沈黙…


「あの…もしもし?」

もう一度問いかけてみた。