シークレット*ラブ

「はい…財布ありがとう」


いつもと全く変わることない私のままで優斗に財布を手渡したつもり…


もちろんレシートもきちんと戻して。


「おぅ…」


優斗は当然何も気づくことなく財布をポケットにしまった。


「午後からの競技は瑠香の一輪車と瑠実の組体操だっけ?」


「あ…うん」


「そうや…今日はみんなでご飯でも食べにいこか?」


滅多に自分からそんな提案などしない優斗の口から出た言葉に…

私はただ首をたてにふって頷いた。