シークレット*ラブ

まったく接点をもたずに生きてきた私たちを繋げたあのサイト。


私たちが繋がったのには何か意味があるのだろうか?


少なくとも私には
意味があったのかな?


慶吾からの何気ないメールにこんなにも心が躍っていた?


顔も知らない
慶吾のことが

文字だけの繋がりなのに

その文字の重みは
日増しに大きく私の心の中に深く刻みこまれていく。


文字から溢れてくる慶吾の何気ない優しさや気遣い。


そんな感情に飢えていた私の心の中は
一気に慶吾を求めて
初めて恋をした時のように胸の鼓動は高鳴る。


そして渇いていた心の奥底にまで潤っていくようなそんな気がした。


それでも…
これ以上惹かれてはいけない。好きになってはいけない。

そんなことはちゃんとわかっていた。

でも

そう思っても思っても…


溢れてくるこの想いを、どうすることもできないでいた。