「昨日、オオカミくんは私のことを助けるために命懸けで戦ったんだろうね……。オオカミくん、死んでなんかいないよね? 元気だよね?」 赤ずきんはクロの腕を掴み、そう言った。 「私……オオカミくんのこと……好きなの……。オオカミくんに、そう伝えといてくれないかなぁ……?」 そう言って赤ずきんはゆっくりと歩き始めた。