「…………美味しいよ。少し油っぽいけど」 「よかった〜♪ コレ、私が作ってきたんだよ☆」 赤ずきんとオオカミは楽しくお話をしながら昼食を食べ終わった。 そして2人は草原に寝っ転がって昼寝をしていた。 ――――――ポツン 赤ずきんの頬に雫が落ちた。そしてその冷たさに驚いた赤ずきんは飛び起きた。 「――っ……!? 冷たっ……。え……?」 2人が寝る前は澄んだ青だったはずの空が、今はその姿かたちはなく、どす黒い雲があった。 赤ずきんが驚いている間に、雨がたくさん降ってきた。