叶わない恋〜14歳の赤ずきんとオオカミ〜



「…………美味しいよ。少し油っぽいけど」





「よかった〜♪ コレ、私が作ってきたんだよ☆」





赤ずきんとオオカミは楽しくお話をしながら昼食を食べ終わった。





そして2人は草原に寝っ転がって昼寝をしていた。





――――――ポツン





赤ずきんの頬に雫が落ちた。そしてその冷たさに驚いた赤ずきんは飛び起きた。





「――っ……!? 冷たっ……。え……?」





2人が寝る前は澄んだ青だったはずの空が、今はその姿かたちはなく、どす黒い雲があった。





赤ずきんが驚いている間に、雨がたくさん降ってきた。