動揺するあたしの代わりに、
豊田が「食おーぜ〜」って割って入る。



「あ、じゃあ柊也くん、またね!」

「あー、はい」


あたしらに軽く会釈して、去ってくその人。

近くだと、キレイ度が増しまくってて…



さらに落ち込む。





撃沈な状態でランチタイムを終了すると…


「…今日、元気なくね?」

心配してくれるキミ。



「俺、トイレー」

って、空気読んで席を立つ豊田。



だけど。


「別に…

フツーだよ…」



勝手に柊也ママんトコに行ったの、バレたくないし。

ヤキモチ妬ける立場でもないし。


なんも言えない。




そして少しの沈黙。




「あー…っと、

さっきの、宏さんの友達で…」


それを破って、また言い訳フォロー。

その不安に気付いてくれたのは嬉しいけど…



「…そんな言い訳いらないよ。

ただの、幼なじみなんだし…」


何て返してくれるか…
キミを試す。