テクサレバナ

そんな俺を見て如月は、




「だから、昨日助けてくれたお礼に、田中のために私がお弁当を作ってあげたって言ってるのよっ!!」




更に顔を真っ赤にさせて、如月が言う。


怒りで顔が真っ赤なんだか、恥ずかしさで顔が真っ赤なんだか……。




「あ、ありがとう……。


でも、俺、それ程のことをしたとは…………」


「いいの、私が田中に作ってあげたかったから作ったの」




むすっとしながら、如月が言って、俺の隣に座る。




「食べましょ」


「お、おう…………」




久しぶりだ、誰かとこんな風にお弁当を食べるなんて。


いや、もしかしたら初めてかもしれないな。


最後にこんな風にお弁当を食べたのはいつだったか、思い出せないから。