テクサレバナ

そして、俺は家に帰るため、歩いていた。


いつもの道とは違い、遠回りをする。


手腐花のところには行きたくなかったからだ。




最近、俺は手腐花のところには行っていない。


カレンにも、会っていない。




カレンの言っていた通り、俺の世界は変わってしまったかもしれない。


透明で、色のなかった世界に…………汚い、泥のような色がつきはじめたようだ。


罪悪感で胸がいっぱいだ。




俺が、手腐花に触れなければ、近江は…………………………………。




俺が、手腐花に呪いを預けなければ…………………………。




そんなことを考えながら、俺はまた下を向いて歩いていた。