テクサレバナ

「それは……千裕がこの花を必要としていたから。


この花も、千裕を必要としていたから…………………」


「それって、どういう…………」




「今日はもう、バイバイ」




カレンがそう言った瞬間、ぶわっと大きな風が吹いた。


俺の目に、砂が入った。



「いっ………」



反射的に、俺は目を瞑ってしまった。


そして、恐る恐る目を開けてみると……そこにカレンはいなかった。




俺の質問に答えずに、カレンは消えた。